2009年9月9日水曜日

ジャック・カーリィ著 『毒蛇の園』(文春文庫)

ジャック・カーリィのデビュー作「百番目の男 (文春文庫)」はややキワモノ扱いされつつも、2006年度「このミステリーがすごい!」で第6位にランクイン。
2作目の「デス・コレクターズ (文春文庫)」も、2008年にこのミスで第8位にランクインし、デビュー作のランクインがまぐれ当たりではなかったことを証明した。
そして、三作目の「毒蛇の園 (文春文庫)」は、より洗練された上質なミステリーになった。
この質の高さからすれば、またベスト10入りは確実であり、今までの最高位の5位以内も狙えるだろう。もっとも夏から秋にかけて、各出版社がランク入りを目指して期待作・大作を投入してくるので、まだ分からないが。

ランキング常連のカール・ハイアセンの「迷惑なんだけど? (文春文庫)」もベスト10入りしてくるレベルの作品だし、昨日から読み始めた、昨年1位を取ったトム・ロブ・スミス著「チャイルド44 (新潮文庫)」の続編の「グラーグ57(新潮文庫)」も前作同様のレベルであれば、またトップ5入りしてくるだろう。

ところで、これら3作はシリーズ作品なので、順番に読むに越したことはないが、本作から読み始めてもさほどの不都合はない。本作から初めて読む読者に対する配慮もきちんとされているのだ。その点、マイクル・コナリーと大違いだ。

コナリーは面白い作品を書くのだが、私は何作か読んだ後、もう二度と読まないことに決めた。というのも、シリーズものなの以前の作品を読んでない読者に対する配慮がゼロなのだ。俺様の読者なら知ってて当然だとばかりに、登場人物に何の説明もつけてくれないので、誰なの、この人?となるのが不快だし、それが気になってストーリーに没頭できないのがイヤなので。

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