スポーツ中継のバラエティ番組化を止めてけろ

2010年2月14日日曜日

スポーツ

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1月の最終週に放映された大阪国際女子マラソンの生中継中に、仰天する一場面があった。

レースもそろそろ終盤という残り10kmぐらいになったとき、その番組のテーマソングというのか応援ソングというのか、アルフィーの高見沢の歌が流れ始めた。小さな音量でバックに流れているわけではなく、大音量で。その間、当然にアナウンサーと解説者の声はカット。

しかも、フルコーラス。

高見沢の曲がガンガン流れるなか、バックには大阪城公園を走るトップ集団の選手たちの姿が映されていた。その時点では歌が完全に主役であり、本来の主役の選手たちがないがしろにされていた。マラソンを観たくてチャンネルを合わせた視聴者に無理やり聞きたくもない歌を聞かせているわけで、視聴者を馬鹿にしているだけでなく、なによりも選手たちをも馬鹿にしている。

そもそもこのテーマソングというのは一体なんなのか。


バレーボールの中継番組でも、応援団とか称してジャニーズ系のタレントがいたり、応援ソングを歌ったりする。

ようするに若い女の子に人気のジャニーズ系のタレントを呼ぶことで、バレーボールに興味のない層も引き付けようというわけなのだろう。ついでに応援ソングの売上も伸ばせるので、放送局とジャニーズの両方がおいしい企画なわけだ。

民放なので視聴率を稼いで広告主を喜ばせる&新しい広告主を引きつけなくてはいけないということはあるだろうが、いくら民放と言えども報道機関として報道する使命があるわけなので、スポーツ中継の場合は、その使命はスポーツの中継をすることだ。余計なものはいらない。ジャニーズタレントを観たい人は、バラエティ番組や歌番組を観ればいいのだ。観たくもないスポーツファンに無理やりジャニーズを見せてどうしようというのだ。そんなもの見せても視聴率は上がらないぞ。何を勘違いしているのだ。

そういえば、冬の土日の昼のスポーツ中継はすっかりマラソンと駅伝だけになってしまった。以前はスキーのジャンプをよく放映してたのに、随分長いこと観てないぞ。スキーのジャンプでは視聴率が稼げなくなったので切り替えたということか。私は自分自身がフルマラソンを何回か走ったことがあるので、マラソン中継は好きだが、それでも毎週、毎週、マラソン中継は観なくてもいい。メジャーな大会だけでいい。他にも沢山のスポーツをやっているのだから、他のスポーツも観てみたいぞ。

ちょっと話はずれたが、視聴率稼ぎで視点がぶれまくってる民放と違い、中継に徹してくれるNHKには好意を持っていたのだが、最近、気になるのはオリンピックなどの中継番組で行われる選手への応援メッセージの紹介。なんじゃ、そりゃ。

視聴者が書いた似顔絵とかメッセージをファックスで送ってもらい、番組で紹介するというものだが、何の意味があるんだ。そんなのに時間を割くぐらいなら、マイナーな種目や日本人が出ていない種目の紹介をしてくれ。

とはいえ、民放とは比べ物にならないぐらい好感を持っていたわけだが、『小田嶋隆のア・ピース・オブ・警句』によるとトリノ・オリンピックではとてつもない暴挙にでたようだ。

アルペンスキーの男子滑降の決勝の中継中に、日本人が出てるという理由だけで、スノーボードハーフパイプの予選に切り替わったそうだ。予選なんだから、決勝が終わってから録画放映でいいではないか。日本人が出ている決勝だったら、止むをえないとは思うけど。

他にも色々書きたいことがあったが、小田嶋氏が同世代のこともあり書きたいことを既に書かれているので、ここまでにしておこう。

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