2010年3月22日月曜日

NINE (2009 アメリカ)

★★★1/2

ミュージカル映画だと思ってみたが、実際には舞台のミュージカルの映画化だった。

似ているようで両者の違いは大きい。

ミュージカル映画は、映画として多かれ少なかれ完成しているが、ミュージカルの映画化は必ずしもそうとは限らない。映画化するにあたり、映画としての完成度を高めている映画もあるが、舞台に忠実なものもある。後者の場合、舞台では理解できる演出でも、映画では理解できなかったりする。

というのも、映画だと各シーンの整合性とか意味とかを観ながら考えてしまうが、舞台のミュージカルではその辺りはアバウトでも気にならない。というのも、やはり舞台では歌が最大の主役であり、役者、ストーリー、舞台装置、演出などは二番手、三番手だから。

また、映画では人物の表情がよく見えることもあり、俳優にどうしても注意力がいってしまう、可愛い人、キレイな人、カッコ良い人、逆に見栄えが悪い人などが出てきた時に、その容姿にどうしても先入観が入るし、見とれてしまうこともある。簡単にいえば、邪念が入りがち。

一方、舞台では顔の表情なんて見えないので、歌や演出などに注力できるので、注意力が削がれない。没頭できるのだ。

このように映画と舞台は違うので、舞台をそのまま映画化しても映画としては完成度が低いことになる。このNINEはどうだったかというと、まるで舞台を観ているような演出であり、これでは映画ファンには辛いのではないか。舞台のミュージカルファンのための映画であるように思う。

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