フラビア(FLAVIA)の仕組み

2010年12月5日日曜日

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FLAVIA(フラビア)というコーヒーマシンがある。右の写真のパックを機械にセットすると、フレッシュなドリップコーヒーが入れられるというもの。コーヒー以外にも、紅茶とココアもある。基本的にはオフィス用だが、うちの近所のガソリンスタンドにも置いてある。

さて、私は文系だが、なにかと物の仕組みがすごく気になる性質。このパックの仕組みもずっと不思議で仕方なかった。上の白いプラスチックのところに穴を空けてお湯を注ぐだろうことは容易に想像がついたが、このパックには出口がない。どうやってコーヒーをドリップさせるのかが分からない。

ということで、会社に置いてあるフラビアの機械をちょいと開けて、使用済みのパックを一つ拝借。



すると、パックの底にフィルターがあらかじめセットされていることが分かった。紅茶も一緒。ココアは、フィルターが入っておらず、パック内のココアを全部紙コップの中に落として熱湯を注ぐだけということも分かった。

普通に考えたら、手順は以下のようになるはずだ。(1)と(2)は逆でもいいけど。
(1)上の白いプラスチックに穴をあけてお湯が出るパイプを差しこむ
(2)パックの底を開ける
(3)お湯を注ぎこむ

でもどうやってパックの底を空けるのか。最初は底を切ってるのかと思ったが、使用前と使用後のパックを比べたが、大きさが変わっておらず切ってないことが判明。どうやって開けているのだろう。

熱で底のシールが溶ける仕組みかと思って、熱湯につけてみた。何も変化ない。
では、もっと熱い温度が必要なのかと思って、アイロンを使って見た。何も変化ない。

うーん、行き詰った。分からない。どうやって底を空けているんだろう。

ググってみたが、どうやら皆さんこの仕組みが気にならないようで、情報が見つからない。一人だけ、お湯で開くのかなと書いてるブログはあった。でも、違うんだよなぁ。お湯はもう試してみた。

英語で検索してもなかなか見つからなかったが、ようやくこのブログで答えが見つかった。
After a few seconds of infusion the bottom of the packet pops open
なに?!上から注ぎこんだお湯の圧力で、底がはじけて開く?!それは思いつかなかったなぁ。ただ、あらためて機械の動作をよく見ていたところ、お湯の圧力ではなく空気圧で開けているようだ。


ということで、未使用のパックで試してみた。赤いところを強く押すと、パコッと穴が開く仕組み。そこに自転車の空気入れを刺してみたが、穴が大きすぎて空気が漏れるので、ガムテープで一旦フタをしてから、空気入れを挿し込んだところうまくいった。そこそこにパンパンになったころ、パフッと下の部分がはじけて開いた。

ということで、FLAVIAの仕組みをまとめると以下の通りだ。

(1)上の白いプラスチックを固定し、上からパイプで押すと穴が開く。
(2)空気を入れると、空気圧でパックの底がはじけて開く
(3)高圧力でお湯を注ぎこむ
(4)最後に高圧の空気を注入して、パック内の水気を全て出す
(5)パックを捨てる

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