2011年2月20日日曜日

ブラック・サンデー (1977 アメリカ)

★★★★

午前十時の映画祭で鑑賞。午前十時の映画祭の第二部の作品を鑑賞するのは、これが初めて。

この作品は、1977年の日本公開直前に「上映する映画館を爆破する」という脅迫電話があったため、公開中止となった映画。2006年にDVDが発売された際、新宿の明治安田生命ホールで記念試写会が開催されたそうだが、映画館で上映されるのは今回が初めて、というまさに幻の映画。映画ファンならば必見と言えよう。

今では一本の脅迫電話ごときで公開中止なんて考えられないが、1972年に起きた日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件や、1974年に起きた丸の内の三菱重工ビル爆破事件など、70年代の日本はテロと無縁ではなく、その判断もやむを得なかったかもしれない。この映画で扱ってる「黒い9月」は実在していたテロ集団であり、1972年にはミュンヘンオリンピックで選手村に侵入し、イスラエルの選手とコーチ11人を射殺するという事件を起こしていたわけだし。



だが、★4つを付けたのは、こういう背景を持つ幻の映画だからではない。鑑賞後には手の平にうっすら汗をかいていたほど文字通り手に汗握る、緊張感に溢れる素晴らしいサスペンス映画だからだ。

原作は、1991年の「羊たちの沈黙」の映画化で超有名となったトーマス・ハリスの「ブラック・サンデー」。新潮社から1979年に文庫化された際に読んだことは覚えているが、さすがに31年前なのでストーリーはまったく覚えてなかった。

主演は、「スティング」(1973)や「ジョーズ」(1975)で有名なロバート・ショー。実に懐かしい。

この映画のクライマックスは、アメリカン・フットボールの頂上決戦であるスーパーボウルのが開催されているスタジアム。CGがまだない時代なので、8万人のエキストラを集めるのは大変だったろうと思ったが、IMDbによると、実際の第10回スーパーボウルで撮影されたとのこと。観客には、映画の撮影と悟られないよう、カメラにCBS放送のシールを貼り付けて偽装したそうだ。

CGがないため飛行船も実際に超低空で飛ばしたわけだが、それを当日やると大パニックになってしまうので、さすがに前日撮影したそうだが。

ちなみに、スタジアムにアメリカ大統領が来ているという設定で、一瞬、ジミー・カーター大統領が映るが、これは事実ではなく、その当時はフォード大統領の時代だったそうだ。

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