サマータイム制は論外? 何を言っとるんだ。

2011年5月5日木曜日

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時代の風:サマータイム制は論外という記事で、東大の坂村健という教授がこのように言っている。
一律時計を進めるようなサマータイム制は多くの人も指摘しているようにピークを崩さずそのままズラすだけ。そもそも「電力需要のピークを生むのは真昼の空調」という現代では、太陽の出ている時間に社会活動量を増やすことが本質的目的のサマータイムは省エネどころか増エネ要因になる。
いや、そうじゃないんですけど。単にズレるだけじゃないってことが理解できないというか、想像できないのかしら。

真夏ともなれば朝の9時から冷房をつける。それがサマータイムになって2時間早まったらどうなる。2時間早いということは朝の7時相当。朝の7時だったら、まだ冷房をつけなくても大丈夫でしょ。いつも通り朝の9時ぐらいからつけるとしたら、それはサマータイムでは午前11時ということになるのだ。

すなわちサマータイムを導入しないと朝の9時から午後0時まで3時間、冷房をつけるが、2時間のサマータイムを導入すると、午前11時から午後0時までの1時間冷房をつけるだけになるのだ。

また、照明についても同様に省エネ効果がある。

サマータイムを導入していなかったら、夏だったら照明をつけるのは19時ぐらいかな?それが2時間サマータイムを導入すると、サマータイム導入前の19時になるのは21時。なんと夜の9時になるまで照明をつけなくて済むのだ。

これでも単にピークがずれるだけで省エネ効果ないですか、坂村教授よ。

坂村教授はさらにこう続けている。


しかもサマータイムは特にそうだが、なぜか他のことでは信頼できる人が変にハマっていたりする。欧米留学時の夏の日へのノスタルジーなのか、一回言い出して引けなくなったのか--事ほど左様に人間である以上完璧な個人はありえない。だからこそ、衆知を集めるというのが民主主義の基本コンセプトとなった。
いや、ノスタルジーとかそんなんじゃないし、一回言い出したから引けなくなったわけでもなく、上に書いたように効果があるから勧めているんだと思うよ。むしろこのようなことが考えつかない想像力欠如の坂村教授のほうに問題があるのではと思える。

あと、サマータイムは毎日早起きしなくちゃいけないからイヤだとか、早起きは苦手だとかという人がよくいるのにも驚く。

早起きしなくちゃいけないのは、サマータイムに切り替わる初日だけなんですけど...。

その後はいつも通りの生活を続けるだけ。いわば2時間の時差があるアジアの国に旅行に行ったのと同じことなんだけど。

しかもサマータイムが終わる日は、いつもより遅くまで寝てられる。いつも7時に起きてる人が9時まで寝てられることになるんだが、それでも嬉しくないですかね。サマータイム開始初日に早起きするデメリットを帳消しにできるメリットでしょ、これ。

って、こうして書いてきたが、サマータイムを理解出来ない人って、このように説明しても実際に体験してみるまでは理解できないんだろうな。

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