★★★★
日本公開まで1年半近くかかったし、大して話題にもなってないが、この作品は良かった。原作はヒロエニムス・ボッシュ刑事シリーズで有名なマイクル・コナリー。
事務所を持たずリンカーンを事務所代わりにしている、一癖も二癖もある刑事専門の弁護士をマシュー・マコノヒーが演じる。
傷害事件で逮捕された男の弁護を引き受けたが、段々明らかになるこの男の過去。ラストも予想しない展開でグッド。
ただ、一つだけ文句を言うならば、銃に関することはデタラメだったり、ちょっとそれはどうなの的な疑問が湧く展開だったりする。もしかすると原作の通りなのかもしれないけど。
合法的に銃を買えたり、買わないまでも射撃場で銃を借りて射撃を経験することもできる州が多い米国なのに、意外なことに小説も映画も、銃に関してはデタラメな描写や記述が実に多いこ多いこと。
小説で一番多い間違いは、たぶんリボルバー拳銃なのに安全装置を外すという記述。映画ではさすがにこの間違いはないかな。リボルバーに安全装置なんてない。
リボルバーに関して映画によくありがちな描写は、撃鉄をガチャっと下ろすこと。これは間違いとは言えないが、リボルバーは撃鉄を下ろす必要はない。いきなり引き金を引けば弾が出る。まあ、ガチャっと撃鉄を下ろせば、やられた相手はビビるだろうから、意味がないわけではないか。
逆に映画で一番多い間違いは、オートマチック拳銃は撃鉄を下ろさないと発射できないのに、撃鉄が上がったまま銃撃しているケース。この間違いは本当に多い。
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