2013年6月2日日曜日

ミュージカル版のレ・ミゼラブル鑑賞

久しぶりに日比谷の帝国劇場で「レ・ミゼラブル」を鑑賞。

 映画版の「レ・ミゼラブル」を鑑賞したときに、
2014年の4月から帝劇で25周年記念世界ツアー版の講演が始まるが、そのチラシに描かれている写真からすると、この映画は25周年記念世界ツアー版をベースにしているようだ
書いたが、予想していた以上に、映画は新演出版のレ・ミゼラブルをベースにしていた。新演出版を基にしつつも、新演出版では省略されてしまったオリジナル版の良いところも取り入れた良いとこ取りの演出といえよう。

 新演出版というのは、ありていに言ってしまえば廉価版。ロングラン公演のときは、常設公演なのでお金をかけた大掛かりな舞台装置を作れるが、ツアー版ではそうはいかないので大掛かりな舞台装置はない。

今回の新演出版では、建物の舞台装置はむしろオリジナル版よりも大きく見栄えが良いのだが、それ以外の舞台装置はシンプル。オリジナル版では非常に良くできていたバリケードもシンプルで、オリジナル版の巧妙な仕掛けもなし。

昨年、ツアー版の「ミス・サイゴン」を観たが、見ものの一つであったヘリコプターは当然登場せず、映像で処理していたが、「ミス・サイゴン」はそんなにチープ感はなかった。元々、ヘリコプター以外には大掛かりな舞台装置がなかったおかげだろう。

レ・ミゼラブルでは、下水道の場面では映像を利用したりしてオリジナル版よりもある意味凝っていたし、バリケードでの戦闘場面は、オリジナル版よりも遥かに臨場感があるものになっていたのだが、全体を通してみるとかなりチープと言わざるを得なかった。ちょっと、いや、かなりガッカリ。やはりミュージカルはツアー版じゃなくて、ロングラン公演しているときに観るべきだね。

この新演出版を観るんだったら、映画版のほうが遥かに良いと思った。

ところで、私が見た回は、観客の殆どが劇場版のレ・ミゼラブルは初めてだったように思われる。そのお陰で、日本のミュージカルでだけ見られる最後の手拍子という悪習がなくて良かった。

ごく一部の少数の客が手拍子をしようとしているのも聞こえたが、大多数の客はそんな悪習を知らないので、普通の拍手をするため、手拍子は打ち消されていた。あの手拍子には、いつも背筋がぞっとさせられていたので、今回はなくて本当に良かった。

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