”実験協力者たちには、同じ「iPhone」という単語を発音してもらった。サリー州、ケント州の訛りだとどちらも「Einstein」(アインシュタイン)と認識された。この2人はもう1度ずつ挑戦しているが、それぞれ「MySpace」(大手SNSの名称)、「my sister」(私の姉妹)と認識された。ヨークシャー地方出身者(賭けてもいいが、これは地球上で最高の訛りだ)の結果は「bonfire」(かがり火)だった。
スコットランド訛りだと、「sledding」(そり滑り)や「sex」(セックス)と認識された。歌うようなウェールズ訛りでは、「gorillas」(ゴリラ)と「kitchen sink」(台所のシンク)という、衝撃的なほど妙な結果になったという。”
ということで、日本英語ではどうか試してみた。
以前のエントリー「Google Mobile App」でも書いたが、以前試したときは、restaurantは認識してくれたが、他の単語は散々だった。でも、iPhone という発音はどうなのよ、というわけだ。
で、試したところ、なんということもなく、あっさり iPhone と認識してくれる。10回試したが、9回iPhoneと認識され、1回だけ grateful と認識された。
うーん、これじゃ面白い記事にならないぞ。一回しか誤認識されないうえ、誤認識したのがgrateful = 感謝する なんていう面白みのない単語。
仕方ないので、同じ英語を母国語にするのに、なぜ英国人は誤認識されるのかについて書くとしよう。
もう20年前の話だが、当時、ロンドンに住んでいたとき、ロンドンの東地区の人の訛はコクニー訛というのだが、このコクニー訛が半端じゃなく強くて、住み始めた頃、何を言ってるのかさっぱり分からなかった。
タクシーの運転手には、そのコクニーの出身者が多いらしく話をするのに苦労した。なにしろ、コクニーではABCとアイ、ビー、シーと発音するのだ。
ロンドンから郊外に向かう国道は、A1、A2、A3、A40、A2023などのように頭にAという文字がつくのだが、運転手は、例えばA1はアイワンと発音するもんだから、慣れるまでは何を言ってるのかさっぱり分からなかった。
私の友人の話だが、公衆トイレの個室で用を足していたら、隣の個室の人が壁をドンドンと叩いて、パイパー、パイパーと叫んでる。Piperってなんだよ。パイプを吸う人?バグパイプを演奏する人?などと思ったが、あ、そうか、Paper のコクニー訛かと気づき、トイレットペーパーを下から転がしてやって喜ばれたそうだ。
この調子で訛まくった発音で iPhone と発音するもんだから、上の記事のような似ても似つかない誤認識をされてしまうわけだ。
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