Dolby Cinemaはもう行かない

2020年1月9日木曜日

IMAX 映画

t f B! P L
丸ノ内ピカデリーで、Dolby Cinema初体験。観たのはスターウォーズ・エピソード9。

巷ではDolby Cinema大絶賛だけど、賛成しかねるな。
確かに映像と音響は素晴らしいと思う。
音響でまず驚いたのが、意外にも映画泥棒のCM。あんな音響効果で観るのは初めて。IMAX 12.1chでは、普通に聞こえるのに。

最初に上映されるDolby Cinemaのデモ映像も凄い。黒が真っ黒に映されることも分かった。
でもね、映画の中で、はい、これが真っ暗な闇です、なんていう真っ黒映像なんて、まぁ、まず無いと思うのよね。
スターウォーズの星空だって、デモ映像が言うところの黒じゃなくてグレーっぽい黒だったし。黒が黒なら映像のコントラストはクッキリするのかもしれないけどさ。

でも、Dolby Cinemaの気に食わないところは、映像でも音響でもなく、劇場の設計。

丸ノ内ピカデリーの場合、視界一杯に映像が広がる席はE列〜H列ぐらい。F列で鑑賞したけれど、かなり見上げる形になるので、見終わったら首がかなり痛かった。翌日になってもまだ首がコリコリ。マッサージに行きたいわ。

でも、ダメな最大の理由は、首が疲れるからではない。それは個人差がある。ラグビー選手みたいに首を鍛えてる人は平気なのかも。

ダメな最大の理由は、かなり見上げるためスクリーンが扇型に広がって見えるため、必然的に映像が歪むところ。
最初は気づかなかったのだが、レイとレイアがアップになるシーンで、二人の顔が歪んでいて驚いた。歪んだレイの顔なんて観たくないよ。いや、レイアだって歪んで観たくないよ。映像を見せる映画で歪んじゃダメでしょ。

歪まないように、すなわち、見上げないようにするためには、後ろの方の席に座らないといけないが、そうするとスクリーンが小さく見える。
いくら黒がクッキリ見えようとも、ちっこいスクリーンはお呼びじゃないのよ。家でテレビを観てるんじゃないんだから。私は視界いっぱいに広がる映像を観たいの。

後ろのほうに座れば映像は歪まないし首も痛くならないが、スクリーンが小さい。
スクリーンを大きく観るために前に座ると、首が痛いし映像が歪む。

八方塞がり。どこにもベストの席がない。

思い起こしてみると、スクリーンが上に設置されているというよりは、座席部分の床の傾斜がゆるいのかも。
超巨大なスクリーンを持つフィルムIMAX劇場なんて、見上げることにならないよう転げ落ちそうになるほど傾斜が強い。
傾斜が緩い設計が、Dolby Cinema共通の仕様なのか、丸ノ内ピカデリーの仕様なのか分からないが、前者だとしたら、Dolby Cinemaは要らない。

映画の重要ポイントは音響だという人は、Dolby Cinema劇場ではなく、Dolby Atmos劇場で良いんじゃないのかなぁ。

私は、映画のスクリーンはデカければデカいほど良い派。音響よりもスクリーンのデカさが重要。
ゆえに、日本から姿を消してしまったが、ベストの上映方式はフィルムIMAXだと思うもの。スピーカーは7chしかないけれど。

結論としては、私の好みでは、普通の作品はIMAXレーザー12.1chの方がDolby Cinemaより良いし、ましてや、IMAXカメラで撮影した作品については、IMAXレーザーGTの一択。109シネマズの大阪エキスポシティか、池袋のグランドシネマサンシャインの2館しかないけれど。


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