★★★★
基本的には映像を楽しむ映画。
だが、主人公イップ・マン(葉問)は実在の人物であり、ブルース・リーが13才のときから武術を教えた師であるということを知っていると知らないとでは、映画の印象が変わってくるであろう。特に知らないと、ラストシーンが示唆することが分からない。
カンフー映画は、手数が多くていかにも練習した殺陣をやってます感がありありだから好きじゃないと私の友人の一人が言っていたが、今回の映画もまぁそういう感じだ。
だが、米国ドラマ「グリーン・ホーネット」のオーディション映像(1964年に撮影されたらしい)の中で、ブルース・リーが空手とカンフーの違いを説明している。
それによると、空手には連続技がなく、例えるならば鉄の棒で殴るような攻撃。一方、カンフーは連続技を繰り出す武術であり、鎖の先に鉄の玉がついているような攻撃だとのこと。そもそもカンフーとは手数が多い武術であり、空手のように一発で相手を倒すことは目標としていないので、映画で手数が多いのはある意味当たり前なのだろう。
ブルース・リーのオーディション映像 (YouTube)(ブルース・リーは思いのほかお喋りなので、彼の驚異的に速いカンフー技だけを観たい場合は7:30ぐらいから。)
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