評価:★
この脚本を書いたのは小学生だよね? 頼む、そうだと言ってくれ。こんな矛盾だらけで支離滅裂な脚本を大人が考えるわけがない。
ということで、脚本の粗をついているときりがないので省略。それにネタバレになっちゃうしね。
さて、まず役者。
よくぞここまで揃えたと感心するほどの大根役者揃い。ほとんど学芸会レベルの役者総出演。そんな中になぜか一人だけ混じるハリウッドスターのルー・ダイアモンド・フィリップス。
彼一人だけが素晴らしい演技を披露して気を吐いている...と書きたいところなのだが、監督の演出のせいなのか、ルー・ダイアモンド・フィリップスも大根役者級の演技を大披露。一体、どうしたことなのか。
ま、この映画のレベルじゃ、本気で演技する気が起きないのは止むを得ないだろうし、こんな映画で一人だけ演技してもしょうがないのも確かだろう。
次に特撮。
SFなら、特撮なりCGが重要な要素となるのは当たり前というか、そうあるべきである。そうでないとリアリティが出ない。
でも、パッケージ写真から容易に想像できるように、この映画では SF要素の部分が非常にチャチ。
というか、この映画は98%のシーンが電車の客車内のシーンなのだが、客車のセット自体はそんなにチャチじゃない。普通のレベルなのだ。
なのに、SF要素の部分だけが異常にチャチ。
確かにCG製作はとんでもなくお金がかかるらしい。だからと言って、エイリアンが「着ぐるみ」と「人形」というのはどうなのよ。しかも、エイリアンが黒く塗ったワニにしか見えないし。客車のセット作る予算を削ってでもエイリアンの造形に予算を回したほうが良かったんじゃないの?
エイリアンが着ぐるみであることにも衝撃を受けるが、どうせ着ぐるみなら二足歩行のエイリアンという設定にすれば迫力も出たろうし、少しは怖くなったかもしれないのに、四足歩行のエイリアンだからたまらない。着ぐるみのため動きが不自由になった人間が這い這いしてるようにしか見えません。なのに、動きが速すぎて人間の動体視力では捉えきれないという設定なのだから恐れ入る。
そういえば、先に書いたように客車内のセットは結構マトモなのだが、荒野を走る列車を鳥瞰的に撮ったシーンは恐ろしくチャチ。
ジオラマを走るミニチュアの列車にしか見えません。なのに、監督にとっては自信作のシーンなのか、必要もないのに頻繁にこのシーンが現れる。
よし、ミニチュアに見えることは百歩譲るとしよう。ハリウッド大作だって、そうは見えない処理をしているが、実際にはミニチュアだ。この映画は処理が甘かっただけだ。
でも、このジオラマの造形はなんだ?
どうみても火星かどこか別の惑星の荒野にしか見えないんですけど。設定ではソルトレークシティからラスベガスに向かう列車のはずなのに。
マジな話、最初にこのシーンを観た時、あれ?この映画、どこか別の惑星での話だったっけ?と一瞬勘違いしたくらいだ。
あー、ここまで書いて思ったが、ブログでレビュー書いてるほかのどの映画よりも長文を書いてるぞ、俺。
評価が★1個の映画にこここまで書いてしまうとは。これじゃ、C級映画にツッコミを入れつつ楽しむのが趣味の人みたいじゃないか。本当はC級映画なんて大嫌いなのに。
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やるせない思いを切々と語るというのは書いていても楽しいですし、読んでいるこちら側も楽しいですよ(笑)
返信削除う〜ん、気になるぞエイリアンEX!