2010年8月29日日曜日

白い雌ライオン (ヘニング・マンケル著)

リガの犬たちに続くヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダー警部シリーズ第2弾である白い雌ライオン (創元推理文庫)

今回は前作にも増して話がデカい。

前回は話の舞台がラトヴィアだったが、今回は事件の大半はスウェーデンで起こるものの、主軸の話は南アフリカが舞台。

しかもネルソン・マンデラ暗殺計画が巡ってスウェーデンで起こる事件を解決するのだ。田舎町イースタの田舎警官が扱うにはあまりに大きな事件。そのためもあってか、今回はご都合主義の展開も多く見られた。面白いことは面白いのだが、前作に比べると、ちょっと現実離れしてるかなという感じがする。

ただ、多くの日本人が読んでて違和感を覚えるだろう点をひとつ擁護しておこう。

作中、何回か車のパンクが起きるのだが、日本ではパンクなんて一度も経験したことがない人が多いと思うので、そんなにパンクするわけないだろ、とツッコミどころになってしまうかもしれない。

だが、私がイギリスに住んでいた2年間の間に2回か3回パンクを経験した。原因は知らないが、少なくとも80年代のヨーロッパではタイヤはパンクしやすかったし、本作が書かれた90年代前半のスウェーデンではまだタイヤはパンクしやすいのかも。

ま、このパンクの点を除いたとしても、やはりご都合主義は否めないのだが。

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