でも、アフリカ東部では違う。「こんにちは」という意味だ。
Jumbo は、元々はアフリカ東部で使われているスワヒリ語の単語であり、それが「こんにちは」という意味だということを知ってる人は結構いるだろう。
でも、「こんにちは」がなぜ「巨大」という意味になったのかを知ってる人は多くあるまい。
いきなり答えを言おう。
Jumboという名前の象がいたからだ。
では、詳しく書こう。
Jumboという名前の象がいたからだ。
では、詳しく書こう。
1882年に、アメリカのバーナム&ベイリー・サーカス (Barnam & Bailey Circus) がロンドン動物園から、 Jumboという名前のアフリカ象を購入した。
なお、現在でもタフツ大学のアメフト部の名前はJumbosであり、マスコットキャラクターは当然象である。
で、そのリングリング・サーカスだが、私はてっきりサーカスのリングが二つあるからRing Ring Circus という名前だと思っていたのだが、本当はRingling という人が始めたサーカスだから、Ringling Circusという名前だと判明。
同サーカスは、「地上最大のショー」と銘打ったサーカスを興行しており、そこには24頭もの象がいたがJumboが最大の象だった。
そこで、Jumboを売り物にして、写真のようなポスターを作って大々的に宣伝したところ、サーカスが巡るどの街でも大変人気を博したそうだ。
そして、Jumbo =巨大というイメージがアメリカ全土で定着し、今のようにジャンボは巨大な物という意味になったのだ。
ちなみに、今年亡くなったチャールトン・ヘストンが主演した「地上最大のショウ」(1952年)は、題名から明らかなように、このサーカスを舞台とした映画だ。
さて、サーカスに来たJumboに悲劇が起きた。
サーカスに来てから3年後の1885年、近づいてくる貨物列車に気づかず、飼育員が象に線路を横切らせたため、Jumboは列車に轢かれてしまい3時間後に死亡してしまったのだ。
同サーカスは、Jumboの骨格をニューヨークの自然史博物館に寄贈したが、皮は詰め物をして剥製にして、1889年までサーカスで見世物にしていた。
その後、剥製はアメリカのマサチューセッツ州のタフツ大学に寄贈され、Jumboの足に触ると試合に勝てるとして、アメリカン・フットボール部の幸運の守り神として愛されていたそうだ。(写真はJumboの足を触るアメフト部の学生達)
だが、86年後に再び悲劇が訪れた。
1975年に、Jumboが飾られていた建物が火事となり、Jumboの剥製は、尻尾を残して全て燃え尽きてしまった。
学生達は辺りの灰を集めて瓶に詰め、今でもアメフト部の幸運の守り神として保管されているそうだ。
なお、現在でもタフツ大学のアメフト部の名前はJumbosであり、マスコットキャラクターは当然象である。
ところで、全くの余談だが、バーナム&ベイリー・サーカスは、1907年に日本でも有名なリングリング・サーカスに買収された。
で、そのリングリング・サーカスだが、私はてっきりサーカスのリングが二つあるからRing Ring Circus という名前だと思っていたのだが、本当はRingling という人が始めたサーカスだから、Ringling Circusという名前だと判明。
R とLを区別しない日本人ならではの勘違いなのであった。
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