世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶

2012年3月18日日曜日

映画

t f B! P L
★★★

1994年に、3人の洞窟探検者により発見されたフランスで発見された、世界最古の洞窟壁画があるショーヴェ洞窟の内部の様子を撮影した映画。

洞窟壁画を紹介するだけの映画でナゼ3D?と観る前は思ったが、観てみたら3D映画で観る価値があった。壁画は平面な壁に書かれておらず、かなり凹凸のある壁に書かれており、3Dで観ることにより臨場感のある絵として観ることができた。

このショーヴェ洞窟は、授業で習ったラスコー洞窟壁画よりも1万5千年ほど古く、殆どの絵は3万〜3万2千年前に書かれており、一部の絵はそれよりも新しく、2万5千〜2万7千年前に書かれたことが分かっている。

日本語版のwikipediaの記事には、「宣伝目的のために絵の描かれた年代が誇張されたと考えている人もいる」と書かれているが、これはありえない。なぜならば、この洞窟は発見直後に閉鎖され一度も公開されておらず、ごく一部の研究者しか入れない。誇張したって何の宣伝にもならないのだ。

なお、あの有名なラスコー洞窟は1940年に発見され当初は公開されたが、空気が汚れて壁画が傷んだため、1963年には閉鎖され一部の研究者しか入れない。

フランスはなんと進んでいるのだろうか。今から50年も前にして既に、壁画が傷んだから閉鎖という考え方が出来ている。我が国日本はどうか。

21世紀だというのに、高松塚古墳の壁画がカビて傷んでしまった。一体何をやっているのか。その後、カビをある程度除去できたようだが、ガラス越しとはいえ毎年2回一般公開されており、今後も続けていくとのこと。重要なものは無理してまだ公開する必要はないだろう。フランスを見習い、保護を最重視したほうがいいのでは。

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