評価:★★★★
舞台は1966年のイギリス。ビートルズやローリング・ストーンズが世界中の若者を熱狂させていた時代。当時イギリスのラジオ局は国営放送のBBCだけで、しかも、ブリティッシュロックの黄金期だというのに、そのBBCが1日に流すポップ・ロックミュージックはなんと45分以内と法律により制限されていた。そこで、誕生したのが、海賊ラジオ局。法律が適用されない公海に船を停泊させて、24時間ロックを流しまくる人気ラジオ局の内外で起きる騒動を描いた映画。もちろんザ・フー、ザ・キンクス、プロコル・ハルム、クリームといったごきげんなクラシック・ロックがかかりまくる。
船の内外で起きる騒動は映画の中だけの話だが、ある海賊ラジオ局が人気を博して国民の多くが聴いていたというところまでは本当だそうだ。海賊ラジオ局のDJたちは後に全員BBCでDJを勤めたそうで、そのあたりは太っ腹な国だなぁ。日本ではありえないね。
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